環境省、除染費用補助を検討
復興庁は19日、福島第1原子力発電所の事故で飛散した放射性物質の除染作業を早めるために省庁横断で検討する施策を発表した。環境省は必要に応じて自治体に除染費用を補助し、除染と道路の復旧工事を一体でできるようにする。除染作業を早め、避難者の早期帰還につなげる。
環境省が自治体の除染費を負担するのは、同省が実施する除染作業と自治体の道路などインフラ工事の日程が合わなかった場合。自治体は除染と復旧工事を同一業者に委託でき、作業の効率化も期待できる。新しい除染技術の活用では、専門家が新しい技術を紹介できるウェブサイトを6月に開設することを検討する。
復興庁の根本匠復興相は同日開いた作業部会で「実行可能なものはすぐに実施していく」と述べた。