消費増税2段階上げ 麻生財務相、G20で報告へ
麻生太郎財務相は30日の閣議後の記者会見で、9月5、6日の20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)に報告する中期財政計画には、現行法で定める消費税率の2段階での引き上げを反映する考えを示した。同計画では2015年度の国・地方の基礎的財政収支の赤字幅を10年度比で半減する目標を維持する方向で、「3(%)、2(%の引き上げ)という形で法律になっている。それを基本的な数字として考える」と述べた。
同時に、政府として消費増税を最終判断するのは9月9日の4~6月期の国内総生産(GDP)改定値の発表以降になると強調。「消費税を上げる上げないという決定は9月5日の段階ではまだできていない。2つに分けて考えないとできない」と述べ、同計画が増税判断を縛るものではないとの考えを表明した。
一方、茂木敏充経済産業相は30日の閣議後の記者会見で消費増税に関連して「景気への影響を十分に考慮して政府として対策を打たなければいけない」と強調。茂木氏は「税率の引き上げはやむを得ないが、どんな大胆な対策をとれるかが重要だ」と述べ、設備投資を後押しするための税制措置の拡大に意欲を示した。