東電、福島原発汚染水対策に米から専門家招く
東京電力は10日、福島第1原子力発電所の汚染水問題に対応する「汚染水・タンク対策本部」に、米原子力規制委員会(NRC)出身で廃炉技術に詳しいレイク・バレット氏(67)を招くと発表した。米スリーマイル島原発事故などを担当した経験を生かし、汚染水対策を含む廃炉関連の技術を指導する。
社外専門家として活動し、日本に常駐はしない。東電の要請に応じて対策本部の会議に出席するほか電話やメールを使って助言する。まず13日に東電本店(東京・千代田)で開く会議に参加する予定だ。
バレット氏は1979年に起きたスリーマイル島事故の対応に当初から参加。現地に4年間駐在するなど廃炉に関する技術や財務などの知見が深い。米エネルギー省でも放射性廃棄物の管理などを手がけた。
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