韓国大統領、北東アジア共通の歴史教科書を提唱
【ソウル=加藤宏一】韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は14日、日中韓3カ国を念頭に、北東アジア共通の教科書を編さんするよう提唱した。歴史観の違いについて「一部では領土問題を巡り葛藤と衝突の素地を深めている」と指摘し、名指しを避けつつ日本をけん制した。韓国国立外交院の行事で語った。
朴氏は「北東アジアの平和には、まずは地域の国家が未来への認識を共有しなければならない」と指摘。ドイツ、フランスなどが共同で歴史教科書をまとめた例を挙げ、北東アジアに共通の教科書があれば協力と対話を実現できると強調した。