地震直後に高さ20メートルの「島」出現 パキスタン沖合
【イスラマバード=共同】パキスタン南西部で24日に起きた地震で、地元メディアは25日までに、アラビア海沿岸にあるバルチスタン州グワダルの沖合に新たな「島」が出現したと伝えた。同様の現象は過去にも起きていたとの情報もある。
英字紙ドーンは専門家の話として、地震発生直後、岸から1.5キロほどの場所に高さ約20メートル、幅100~200メートルの島が現れたと伝えた。ただ、正確な位置や大きさなどは分かっておらず、情報が交錯している。
専門家によると、この海域の海底下にはメタンが埋蔵されており、地盤が弱い箇所から高圧のガスが漏出、ドーム状の構造物が形成されるという。
別の地元紙は漁業関係者の話として、1945年に地震が起きた際にも同様の島が出現し、その約1年後に姿を消したと紹介した。また、ドーンは地震以外でも99年と2011年に同じく島が現れたことがあると伝えた。