藤沢市のスマートタウン、太陽光発電を開始
パナソニックなどが神奈川県藤沢市で開発中の環境配慮型街区「Fujisawa サスティナブル・スマートタウン」で、敷地内の公共用地を活用した太陽光発電事業がこのほど始まった。市の下水道用地に太陽光発電パネルを並べ、発電量は1時間あたり約100キロワット。通常は売電し、非常時には地域住民に無償で電力を開放する。
スマートタウンはパナソニックの工場跡地(約19ヘクタール)で開発中で、太陽光発電と蓄電池などを搭載した省エネ住宅を主とした街づくりに取り組んでいる。パナソニックが35.5%、ほかにパナホーム、三井不動産レジデンシャルなど合計9社が共同出資して3月上旬に運営会社「Fujisawa SST マネジメント」(藤沢市)を設立し、太陽光発電事業を始めた。
パネルは敷地南側に並べ、通常は全量売電して設備の維持や用地の使用料などに充てる。非常時には周辺市民に携帯電話や電気自動車(EV)などの給電に使ってもらう。非常時の電源開放は街開きを予定する2014年春をめどに実施する。
街区開発の総事業費は約600億円を見込む。計画人口は1千世帯・3千人を予定している。
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