四国電・伊方原発、新規制基準「再稼働の問題にならず」
四国電力の柿木一高原子力本部長は11日の記者会見で、伊方原子力発電所(愛媛県伊方町)3号機の再稼働について「原子力規制委員会の新規制基準案を精査しているが、再稼働の申請に当たり大きな問題はない」と述べた。申請に向け準備を始める考えを示した。
原子力規制委員会は10日に新規制基準の条文案を了承。7月18日までに施行する。
伊方原発は東京電力福島第1原発とは異なる、原子炉格納容器が大きい加圧水型軽水炉(PWR)。炉内の圧力を下げるためのフィルター付きベント(排気)設備の設置は、猶予期間が設けられる見通しだ。現時点では活断層のリスクも問題になっていない。
四国電は7月19日の再稼働を目指しており、柿木本部長は「不可能とは考えていない」との考えを示した。
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