はごろも、シーチキン672万個回収 アレルギー物質で
はごろもフーズ(静岡市)は11日、缶詰の「シーチキン マイルド」から、アレルギー症状を引き起こす「ヒスタミン」が社内基準を超えて検出されたため、同シリーズの3商品、計約672万個の回収を始めたと発表した。「消費者が口の中のかゆみや違和感を訴えたが、大きな健康被害はない」としている。
回収するのは「シーチキン マイルド」(70グラム入り)、「素材そのままシーチキン マイルド」(75グラム入り)、「シーチキン マイルド(キャノーラ)」(80グラム入り)の3商品のうち、いずれも賞味期限が2016年7月7日~同年8月27日の製品。製造した工場を特定する「SO28」との記載がある。
回収対象の製品は、ことし7月8日から8月28日にかけて、静岡県焼津市にある委託先の工場が製造した。材料のカツオを加工して冷蔵庫で一時保存した際に、多く入れ過ぎたため庫内の温度にむらができ、カツオのアミノ酸がヒスタミンに変化したとみられる。
9月26日~10月3日にかけて「舌がぴりぴりした」といった消費者からの連絡が3件あったが、この時は製品が残っておらず検査できなかった。
その後4~6日にも3件の連絡があったため、在庫の商品など約100個を調べた結果、約3割から基準を超えるヒスタミンが検出された。はごろもフーズは「大変ご迷惑をかけ、申し訳ない」と謝罪した。
回収に関する問い合わせは同社お客様相談室、フリーダイヤル0120・856004。