新潟知事「放置望ましくない」 柏崎刈羽の安全審査承認
東京電力柏崎刈羽原発6、7号機(新潟県)の再稼働問題で、新潟県の泉田裕彦知事は26日、東電の安全審査申請を条件付きで承認すると発表した。東電側にも文書で伝えた。
泉田知事は承認の理由について「事業者が安全確保のために第三者の目を入れたいという状況を放置するのは、地元にとっても望ましくない」と説明。安全審査の対象となるフィルター付きベント(排気)設備について「地元の避難計画との整合性を県の技術委員会で検討する必要がある」とした。
泉田知事は25日に東電の広瀬直己社長と会談。広瀬社長がベント設備を追加設置するなど事故対策を強化する考えを表明したことに、一定の評価をしたとみられる。
東電は原子力規制委員会への申請を進める方針で、安全審査の手続きが動きだす見込み。〔共同〕
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