国債の日銀乗り換え、13年度は11.7兆円 12年度より減額
日銀は29日、同行が保有する国債のうち、資産買い入れ基金を通じて買い入れた分を除き、2013年度中に償還期限を迎える11兆7000億円を、割引短期国債に乗り換える形で引き受けると発表した。同行の保有する国債の償還が少なくなるため、引受額は12年度の16兆7000億円から減る。
同引き受けは「日銀乗り換え」と呼ばれ、「市中発行」や「個人向け販売」などと並ぶ国債消化の一方式。日銀は、財政法第5条で新規発行の「国債の引き受け」が原則的に禁じられているが、日銀が保有する国債が満期を迎えた場合、満期到来額の範囲内であれば日銀が借り換えのための引き受けを行うことが認められている。