ボストン・マラソンで爆発、3人死亡 負傷者100人近い情報
【ニューヨーク=原真子】米マサチューセッツ州ボストンで開催されていたボストン・マラソンのゴール付近で15日午後2時50分(日本時間16日午前3時50分)ごろ、複数の爆発が起きた。ボストンの警察当局によると少なくとも3人が死亡した。犠牲者には8歳の児童も含まれているという。負傷者は100人近いと報じるメディアもある。
約1時間後に近くの図書館でも、別の爆発が起きた。ほかにも付近で爆発物が発見されているという。
在ボストン日本国総領事館によると、日本人の負傷者などの情報は伝えられていない。現在、安否情報を確認している。
爆発が起きたのは、トップ選手がスタートした約4時間後で、まだ市民ランナーがレースをしていた。ゴール付近は仮設の観客席も設置されており、ケガ人には観客、ボランティアなども含まれるとみられる。
爆発事件を受け、米連邦航空局(FAA)は、ボストン上空を一時的に飛行禁止区域とした。ニューヨーク、ワシントンDC、ロサンゼルスなど全米各地でも警戒態勢が強化された。
ボストン・マラソンは世界6大マラソンの1つで、1897年に始まった。マサチューセッツ州の祝日「愛国者の日」に行われ、ボストン市街地を走るコースは人気で、毎年世界各国から約27000人が参加、50万人近い観光客を集める。
ゴールはボストンオフィス街中心地域に設けられており、米大リーグレッドソックスの本拠地からも近い。