放射能半減、その後の世界 フクシマは何を学ぶべきか
チェルノブイリ27年後の転機(1)
編集委員 滝 順一
チェルノブイリ原発事故から27年が過ぎた。同原発がようやく本格的な解体作業に入ろうとする一方、原発があるウクライナの国内では拡散した放射性物質が自然減衰し、避難地域の見直しが議論され始めた。チェルノブイリは大きな転機を迎えているが、事故の傷痕は容易に癒えない。ウクライナの姿は福島や日本の将来と重なってみえる。
ようやく住民は戻ってきたが……
「放射線量を政府は計測したが、公表されていない。私たち...