「787」バッテリー設計変更検討か 米紙報道
【ニューヨーク=共同】米ボーイングが、発煙トラブルで運航停止となっている最新鋭機787のバッテリーについて、設計変更を検討していると米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)が6日、報じた。火災の可能性を最小限に抑えるためという。
ただ、航空機の部品の設計変更は運輸当局の承認が必要とされる。同紙はトラブルの原因が判明しない中での設計変更を当局が認めるかどうかは不透明としている。
同紙によると、ボーイングは、リチウムイオン電池を使用しているバッテリー内の仕切りを増やすことで、高熱が発生したり、出火したりした場合に拡散を防ぐようにするという。現在運航を停止している50機と、今後航空会社に引き渡す機体のバッテリーの設計を全て変更したい考え。
一方、ロイター通信は6日、米運輸安全委員会(NTSB)の幹部がバッテリー問題の調査完了は「恐らく数週間後になるだろう」と述べ、まだ時間がかかるとの見通しを示したと伝えた。