冤罪根絶めざし市民団体設立へ マイナリさん支援者ら
東京電力女性社員殺害事件で昨年、再審無罪となったネパール人のゴビンダ・プラサド・マイナリさん(46)を支援してきた「無実のゴビンダさんを支える会」(解散)のメンバーらが新たな市民団体「なくせ冤罪!市民評議会」の設立準備を進めている。
賛同人には、前日弁連会長の宇都宮健児さんや映画監督の周防正行さん、漫画家のやくみつるさんらも名を連ねており、8日に東京都内で設立総会を開く予定だ。
評議会では冤罪(えんざい)の原因を究明し、取り調べ全過程の録音・録画(可視化)、証拠の全面開示など、誤判防止策の実現も目指す。
支える会で事務局長を務め、評議会の呼び掛け人でもある客野美喜子さん(61)は「(冤罪防止は)本来なら裁判所や検察が自分たちで取り組むべき課題だが、自浄作用がない。市民が変えていくしかない」と話している。〔共同〕