東電、転職者への賠償で対象時期拡大 福島第1事故
東京電力は10日、福島第1原発事故が原因で転職を余儀なくされた人に事故前の月収と同額を賠償する制度について対象時期を2011年3月以降に拡大すると発表した。従来は12年3月以降が対象だったが、早期に転職の努力をした人に遡って賠償する。
事故発生時に福島第1原発からおおむね30キロ圏内の「避難等対象区域」に勤務先や住居があった人が対象。10日から請求用書類の発送、受け付けを始めた。
従来、12年2月以前に再就職して得た収入については賠償額から転職後の収入を差し引いた額を支払い、支払額と月収を合わせて事故前の月収と同額になるようにしていた。今後は既に対象となっている12年3月以降の収入と同様、月額50万円を上限に事故前の収入と同額を賠償する。
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