ガンホー時価総額、ネットゲーム首位に 4323億円
5日の株式市場で、ガンホー・オンライン・エンターテイメントの株価が一時前日比20%高の388万5000円まで上昇した。昨年来高値を更新し、終値ベースの時価総額は4323億円と、ディー・エヌ・エーを上回りネットゲーム関連銘柄で首位となった。スマートフォン向けゲーム「パズル&ドラゴンズ(パズドラ)」人気の勢いが増している。
ガンホーの時価総額は12年2月のパズドラ配信開始以降1年余りで22倍に膨らんだ。スマホの普及が進む中で従来型携帯電話向けゲームへの依存度が高いゲーム企業からガンホーへ投資家の関心が移っている。
パズドラは玉の色を合わせて敵を倒すゲーム。操作がしやすく「ネット上の口コミでユーザーが増えている」(ゲーム情報サイト「ファミ通App」の目黒輔編集長)。
ダウンロード数は近く1000万件に達する。配信開始から200万ダウンロードまでに8カ月かかったが、足元では2~3週間ごとに100万件ずつ増加。ゲームを継続するための1個85円の「魔法石」と呼ぶアイテムの課金収入が拡大している。
ただ、上昇が急ピッチなだけに警戒感も出ている。「利益の9割以上をパズドラが稼ぐ依存度の高さに注意する必要がある」(中堅証券)との指摘もある。
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