メルシャン4年ぶりワイン値上げ 3~8%、円安で
メルシャンは5日、ワインの出荷価格を9月2日出荷分から引き上げると発表した。対象は約800品目で、値上げ幅は3~8%。値上げは2009年7月以来、4年ぶり。新興国の需要増などに伴う原料価格の高騰に加え、昨年末以降の円安で輸入価格が大幅上昇したため、価格に一部転嫁する。
同業大手のサントリーワインインターナショナルやアサヒビールなども追随する見通しで、幅広い食品で値上げの動きが広がってきた。
値上げの対象はメルシャン全体の商品の約8割を占める。代表的な商品では「ビストロ」(店頭想定価格は410円前後)で約20円、「ボン・ルージュ」(同630円前後)で約30円上がるとみられる。
ワインは大半を欧米などから輸入する。昨年までは円高で輸入価格の上昇分を吸収していたが、円安が進んだことでカバーできなくなったという。