外相、北朝鮮制裁を着実に実施 オランダ外相と会談
【ハーグ(オランダ)=共同】岸田文雄外相は8日夜(日本時間9日未明)、訪問先のハーグでオランダのティメルマンス外相と会談した。北朝鮮の弾道ミサイル発射の動きなどに関し「挑発的な言動に振り回されず断固たる対応を取る必要がある」と述べ、国連安全保障理事会決議に基づく措置の着実な実施を主張した。ティメルマンス氏は「日本の取り組みを支持する」と応じた。
岸田氏は、沖縄県・尖閣諸島周辺で中国が艦船の行動を活発化させていることなどを挙げ「アジア太平洋地域は大きな戦略環境の変化を経験している」と説明し、日本の立場に理解を求めた。ティメルマンス氏は、影響力が強まっている中国経済の重要性に言及するにとどめた。