石炭火力発電、環境アセスを短縮化 石原環境相が会見
石原伸晃環境相は2日の閣議後記者会見で、石炭火力発電所の新増設に必要な環境影響評価(アセスメント)について、期間を短縮化する方針を明らかにした。国と地方自治体の審査を並行して進めるなどして、3年ほどかかる審査期間を短くする。経済産業省と調整して「5月をメドに結論を出す」(同相)。
原子力発電所の再稼働に時間がかかるなか、原料を安く調達できる石炭火力の活用に期待が高い。政府の規制改革会議(議長・岡素之住友商事相談役)が石炭火力発電の環境アセスを短縮化するよう求めていた。
ただ、石炭火力は最新鋭の技術でも、液化天然ガス(LNG)火力に比べて二酸化炭素(CO2)の排出量が2倍多く、環境への影響が大きい点が課題となっている。
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