車載電池提携「最高のパートナー」 ボッシュ日本法人社長
独ボッシュ日本法人のヘルベルト・ヘミング社長は20日、ジーエス・ユアサコーポレーション(GSユアサ)、三菱商事と環境対応車向け電池事業提携を発表したのを受け、「(電気自動車=EV=などの)電動車は環境ビジネスの柱で、電池は不可欠のピース。GSユアサとは最高のパートナーになれる」と述べた。EVの走行距離を2倍にする次世代電池の開発に意欲を示した。
同日、横浜市で開いた定例記者会見で発言した。多くの車載電池メーカーからGSユアサを選んだ理由として、電池の心臓部である「セル」の蓄電容量を拡大する分野での豊富な知見を指摘した。GSユアサ側もEVなどの普及が見込まれる欧州など海外に進出するうえで、自動車部品世界最大手で新興国にも拠点を多く持つボッシュは「申し分ない相手」(GSユアサ幹部)とみる。
来年1月に設立する合弁会社で開発する次世代電池は、ボッシュの販路を通じて海外の新規顧客を開拓する方針。受注が決まれば現地生産を検討するもようだ。
またボッシュは記者会見で、2013年の日本国内事業が前年比2%程度伸びるとの見通しを明らかにした。前年実績を上回るのは3年ぶり。自動車安全分野が伸びる。
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