大雪で首都圏の交通混乱 鉄道遅れ、高速道通行止め
急速に発達した低気圧の影響で、関東甲信と東北の太平洋側は14日、広範囲で雪となった。東京都心など首都圏でも積雪があり、交通機関が混乱した。気象庁は大雪への注意を呼びかけた。
東京都内では成人式に出席した振り袖の女性が足元を気にしながら歩く姿も目立った。
気象庁によると、14日の最大積雪は、山梨県富士河口湖町43センチ、福島市16センチ、埼玉県秩父市14センチ、横浜市13センチ、東京都心(大手町)と千葉市8センチなど。東京都心と横浜市は初雪だった。
低気圧は発達しながら本州の南海上を進んでおり、西・東日本の広範囲で沿岸部を中心に風も強まった。千葉県銚子市で最大瞬間風速38.5メートル、長崎県の雲仙・普賢岳で34.1メートルと、それぞれ1月として観測史上最大を記録した。
国土交通省によると、羽田空港では除雪作業のため、4本ある滑走路のうち2本を一時閉鎖。羽田発着便を中心に400便以上が欠航となった。成田空港でも除雪のため滑走路2本のうち1本を一時閉鎖した。
JRによると、東京発の東北新幹線や上越新幹線に最大約50分の遅れ。中日本高速道路によると、中央自動車道や長野自動車道の一部で通行止めとなった。
東京・国立競技場で開催予定だった全国高校サッカー選手権の決勝は、降雪のため19日に順延。
東京都墨田区の成人式に参加した大学1年生八木翔子さん(20)は「振り袖を着ているので大変だったけど、久しぶりに中学の友達に会えたから」と笑顔だった。〔共同〕