米シェールガス会社破綻 生産急増で価格下落
【ニューヨーク=小川義也】米石油・天然ガス開発会社のGMXリソーシズは1日、米連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用を、オクラホマ州の裁判所に申請したと発表した。米国では新型天然ガス「シェールガス」の生産量が急増した結果、ガス価格が低迷。資金繰りが行き詰まった。
昨年12月時点の負債総額は4億5900万ドル(約427億円)。債権者から最大5000万ドルのつなぎ融資を受けて事業を継続しつつ、資産売却を進める。同社はニューヨーク証券取引所に上場しているが、上場廃止になる見通し。
GMXリソーシズはオクラホマ州に本社を置く独立系の石油・ガス開発会社。ノースダコタ州やテキサス州でシェールガスや新型石油「シェールオイル」などの開発を手がけている。ただ、生産量の大半をガスが占めていたため、ガス価格下落の直撃を受けたもようだ。