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from FIFAマスター(宮本恒靖) スポーツ動かす欧州、変わらぬ存在感

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レスリングが五輪の実施競技から外れるかもしれないという話が世界的に大きな注目を集めている。国際サッカー連盟(FIFA)が運営する大学院、FIFAマスターでも、授業の中でこの問題について触れた。

講師を務めたのは国際オリンピック委員会(IOC)の理事や夏季五輪国際競技連盟連合の会長を歴任したスイス人のデニス・オズワルド氏。9月のIOC会長選挙への出馬も取り沙汰される実力者だ。

レスリング、五輪に復帰の見立て

同氏によると、IOCは以前から国際レスリング連盟に対してグレコローマンとフリースタイルの2種目を統一することを求めていた。五輪全体の選手数を減らすためだ。しかし、同連盟の対応が鈍いとIOCは判断。2月の理事会での「落選」につながった。ただ、現在のIOCの空気は変わってきているそうだ。追加競技を正式に決める9月の総会でレスリングが復帰する可能性が高まっている、という見立てを同氏は披露してくれた。

FIFAマスターに入ってから、欧州のスポーツ関係者に会う機会が増えた。スポーツがこれだけグローバルな存在になった今でも、中心となって動かしているのは相変わらず欧州の人間なのだということを再認識させられている。

スイスが欧州スポーツ界の「首都」

Jリーグが「秋春制」への移行を検討していることで日本でも話題になっているサッカーのシーズン制についても、いろいろな話を聞く。欧州では日本と逆に、2022年のワールドカップ(W杯)カタール大会に合わせて「春秋制」にする構想が練られている。欧州サッカー連盟のプラティニ会長が後押ししていることもあり、「遅かれ早かれ実現するのでは」という情報を近い筋から耳にした。

その欧州のスポーツ界の中でも「首都」と呼べそうなのが、FIFAマスターの最終学期が行われているスイスだろう。チューリヒのFIFA、ローザンヌのIOCをはじめ、スイスに本拠地を置く国際的なスポーツ団体は50以上ある。他の国でもスポーツ団体の誘致に乗り出す例は増えているが、現状ではスイスが突出した地位を占めている。

背景にはスポーツ以外の国際団体が多いことや、永世中立国ということもあるだろう。ただ、大きな要因はスポーツ団体に対する法律や税制面での優遇措置だという。例えば、財務など細かい情報開示の義務も他国に比べると少ない。スポーツ団体にとっては運営しやすい環境が整っているそうだ。

大会開催数、欧州で大きく伸びる

特に、ローザンヌは誘致のために国際スポーツ団体専用の施設を建てている。現在では柔道やゴルフ、アーチェリー、野球などの国際競技団体が入居しており、建物の増設は続いている。

欧州は競技団体の集積地というだけでなく、スポーツ大会の開催地としての存在感も大きい。過去6年間の主要な国際大会を見ると、欧州で開かれた数は他大陸より大きく伸びたという調査結果もある。ユーロ危機など経済の悪化も大きな影響を与えていないようだ。

FIFAマスターの授業もあと3カ月。現在の授業が行われているのは、フランス国境に近い湖畔の町、ヌーシャテル。街中では様々な言語が混在していて、こちらがドイツ語で話しかけると、ちゃんと聞き取って理解したうえで、フランス語で返事をしてくれたりする。こちらではスポーツと法律との関わりについて学ぶ。

就職1番人気はFIFAとIOC

卒業が近づき、同級生の就職活動もこれから本格的になる。スポーツの国際競技団体は有力な選択肢の一つだ。過去の卒業生はバスケットボール、バレーボール、アイスホッケー、自転車など様々な競技の団体に進んでいる。

それでも志望先の1番人気はやはりFIFAとIOCだ。先日、学校で2つの団体のそれぞれについて「就職したい人は?」と問われた。手を挙げた同級生は両方とも7~8割に達した。

自分自身が修了後に何をするかはまだ決めていない。ただ、どんな道に進んでも、同級生やOB、講師の人たちとのつながりが、かけがえのない財産になりそうだ。

厳しい日程も経験積むいい機会

先日のW杯予選のヨルダン戦は残念な結果となった。アウェーの戦いはやはり簡単なものではない。カウンターで失った2点目はDFにとってもなかなか対応が難しかっただろう。DFは、攻撃のときもボールを奪われたらどうするかということを常に考えながらプレーしなければいけない。そういった準備ができる選手がそろったチームはレベルが高いといえる。

この敗戦で日本は6月のW杯予選のオーストラリア戦も、メンバーを変えてチームの底上げを図ることはできなくなった。イラク戦、コンフェデレーションズカップと真剣勝負が続き、厳しい日程なのは間違いない。ケガのリスクも出てくる。しかし、代表の試合というのは大変さを通り越して、違った力が湧いてくるものだ。逆にレベルの高い試合をたくさん経験できるいい機会にもなる。

(元日本代表主将)

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